確かに、その可能性はゼロではありませんが現実的とは言い難いと思われます。国債が暴落したら国の財政が破綻する前に多く銀行で経営が傾き、私たちの預金や経済活動そのものが危なくなるでしょう。GDP世界第3位の日本を破綻させると世界経済への影響が甚大になることから、事前に世界各国が協調して何らかの回避策を実施すると考えるのが合理的ではないでしょうか。
絶対減らしたくない資金を少額から
サッカーのゴールキーパー、ラグビーのフルバック、野球の4番バッターなど、スポーツにはポジションごとにおおよそ求められる仕事があり、そこに見合った資質のある選手が選ばれます。資産運用も同じです。たとえば、ハイリスクで大きな収益をねらう新興国の株式投信は「三振かホームランか」の4番バッターなのかもしれません。
個人向け国債はさしずめ、小技が得意でチームプレーに徹する2番バッターというところでしょうか。彼にホームランを期待してはいけません。大事なのは2番バッターに合った仕事をさせるとことです。
資産運用でいえば、個人向け国債には、ハイリスクで投資するお金でも日常使う生活資金でもない、普段は使わないが絶対に減らしたくない資金を少額から投資することが、上手に活用するポイントです。さまざまな金融商品を役割に応じて適切に活用すること。個人向け国債には、銀行預金と並ぶ資産運用の“土台”として大いに働いてもらいましょう。