プレッシャーと緊張を跳ね飛ばす
「医学的」で簡単な方法

(鶴岡 弘之)

ストレッチは本当にケガの予防になるのかと、疑問に思っていた。一時期、足のふくらはぎがよく痙攣(けいれん)することがあった(経験したことがある人は分かると思うが、激痛である)。痙攣するのはたいてい一日中歩きまわって疲れている時や、スポーツをしている最中だった。

 どうすれば副交感神経のレベルを上げられるのか。小林氏は、私たちが日常生活の中で自律神経をコントロールする方法、特に副交感神経を高めるためのポイントを挙げてくれた。

<1> ゆっくり動き、ゆっくり呼吸する

 仕事でもスポーツでも、あせるとミスが増えるのは、せかせかした動きが副交感神経を低下させ、自律神経のバランスを崩してしまうからだ。自分が「あせっているな」と思ったら、意識的にゆっくり動き、ゆっくり呼吸してみる。

 深呼吸は極めて有効である。「プロゴルファーの尾崎将司さんや丸山茂樹さんは、パットの時、『ふーっ』てうるさいぐらいに深く呼吸しています。自律神経の理論を知っているかどうかは分かりませんが、そういう呼吸をするとパットが良くなることに気付いているんですよ」(小林氏)

 深呼吸は、1の長さで吸って2の長さで吐く。鼻で吸うとか、「へそ」に力を入れるとか、そんなことはまったく気にしなくていいという。

<2> 水を飲む

 冷たい水を飲むと「胃結腸反射」(胃腸のぜん動運動を促す反応)が誘発され、腸が活発に動くようになる。腸が動けば、副交感神経が刺激される。自分が「仕事で張り詰めているな」という時は、水を飲むとよい。

<3> 睡眠をしっかりとる

 睡眠不足は自律神経のバランスを著しく狂わせる。徹夜をすると、翌朝は副交感神経のレベルがほとんど上がってこない。6~7時間程度の睡眠は必要。

<4> スポーツの前は正しい準備運動を行う

 ウォーミングアップを行う本来の目的は筋肉をほぐすことではない。血流を良くして「体を暖める」こと。つまり、身体の隅々まで血流を行きわたらせることにある。

 スポーツ前の準備運動は以下の4種類だけでよい。ストレッチは必要ない。以下の準備運動は自律神経のバランスを整えるとともに、自律神経のレベルを上げるトレーニングにもなるという。

(1)両手を上に上げる。右手で左手の先をつかみ、引っ張りながら、体をできるだけ横に倒す。倒す時はゆっくり息を吐く。それを両方の手で行う。

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