3月16日、MLBワールドツアーソウルシリーズを前に記者会見する大谷翔平選手(右)と通訳の水原一平氏、韓国ソウルの高尺スカイドームにて(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

沈静化の兆し見えない「一平スキャンダル」

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手が初めてのスキャンダルに直面している。元通訳の水原一平氏が違法賭博疑惑によって球団から解雇された一連の騒動は今も沈静化する気配がない。

 水原氏は大谷の口座に無断でアクセスし、違法賭博で作った多額の借金返済に充てるため昨年秋から複数回にわたって少なくとも450万ドル(約6億8000万円)を送金。水原氏がかかわったとされている南カリフォルニアの違法賭博ブックメーカー、その胴元を務めていたマシュー・ボウヤー氏には既に連邦捜査局(FBI)をはじめ、IRS(内国歳入庁)、国土安全保障省(DHS)が捜査に動き出している。

 ボウヤー氏とは2021年にカリフォルニア州サンディエゴのポーカーゲーム会場で知り合って以降、深い関わりを持った挙げ句に闇のスポーツベッティングにハマっていき、胴元の同氏側に多額の借金を背負っていた水原氏に対しても当然のようにIRS、DHSが捜査の手を広げようとしているのが現状だ。

 そもそも、FBIは違法賭博ブックメーカーの胴元であるマシュー・ボウヤー氏を昨年からマークしており、その捜査の段階で大谷が昨秋から2度にわたって同氏の口座に振り込みがあったことを確認。ここで大谷サイドに何らかの関与があるのではないかと疑われたことがきっかけとなり、後々に自らがギャンブル依存症であると認める水原氏の存在が捜査線上に浮上する形になった。