森保一監督(新華社/共同通信イメージズ)

 3月21日午後7時20分、国立競技場で2026年FIFAワールドカップ・アジア2次予選、日本代表vs北朝鮮代表が始まる。26日には平壌・金日成競技場で第2戦が行われる。

 日本と北朝鮮は過去に19度対戦し、日本が8勝4分け7敗と勝ち越している。またFIFAランキング(2024年2月15日付)では日本は18位に対し、北朝鮮は114位だ。

 これだけ見れば日本優位に見えるが、問題は平壌で行われる第2戦だろう。日本代表の北朝鮮でのアウェー戦は2011年11月以来、13年ぶりのこととなるが、過去4戦は2分け2敗と未勝利・無得点という厳しい結果に終わっているのだ。試合中継も行われない可能性が高い。それだけに試合内容もシビアになるのは目に見えている。

 そしてなにより心配なのは、日本代表が何人ものキーマンを欠いたまま北朝鮮との試合を戦わなければならないということだ。

やはり伊東純也を選ばなかったJFA

 3月14日、日本サッカー協会(JFA)は北朝鮮代表との2試合に臨む日本代表メンバー26名を発表した。

 言うまでもなく、最大の注目は伊東純也が選ばれるかどうかであった。

「伊東純也を選ぶかどうかについて、JFAが日和見的な決断をして選ばない可能性があることはある程度予想はしていましたが、やはり選出されませんでした。この結果は多くのファンを落胆させました。

 このことによって、協会が選手の事やファンに対して真摯に向き合わず、スポンサーの顔色ばかりうかがっているとの印象を与えてしまったのは大きなマイナスだと思います。サッカー人気に翳りが見えてきている今は、将来の日本サッカーを左右する大事な分岐点の時期です。そのことをしっかり認識したうえで選手選考も判断していかないと、急激な人気凋落に繋がる可能性もあると心配しています」(サッカー専門誌デスク)