日経平均株価は4万円を超えた(写真:AP/アフロ)

 日経平均株価は34年ぶりに史上最高値を更新し4万円を突破しています。日本株だけでなく、米国株も好調で株価指数「NYダウ平均株価」や「S&P500」も史上最高値を更新し続けています。また、株だけでなく、ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)も好調で、1ビットコイン1000万円を突破しています。

 為替レートはというと、1ドル151円となり、マイナス金利が解除された後にもかかわらずドル高・円安が進む状況となっています。

 2024年から新NISAがスタートしたことで、これから投資を始めようという方もますます増えると思いますが、気になるのが「株高・円安の今、積立投資をはじめてもよいのか」という疑問です。一緒に考えていきましょう。

(頼藤 太希:Money&You代表取締役/マネーコンサルタント)

【大原則】投資スタートは、3カ月分の生活費の預貯金を貯めてから

 お金は銀行に預けていても、利息はほとんどゼロですからまったくと言っていいほど増えません。一方で、ジリジリとインフレ(物価上昇)が進み、お金の価値は少しずつ下がっている状況です。

 家計におけるインフレ対策としても、インフレヘッジができる金融資産へ投資することが不可欠な時代となっています。

 しかし、投資にはリスクがつきもので、お金が増えるだけでなく、お金が減る可能性も当然あります。

頼藤 太希(よりふじ・たいき) (株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し、現職へ。女性向けWebメディア『Mocha(モカ)』やYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、資産運用・年金・税金・家計管理などに関する書籍の執筆・監修、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。最近の著作に『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』『はじめての新NISA&iDeCo』『定年後ずっと困らないお金の話』など。著書累計140万部超。

 不測の事態が起きてお金が必要になったとき、預貯金がまったくなければ、投資資産を取り崩さなければなりません。緊急で資金を引き出さなければならないときに、マーケットの下落で投資資産が損を抱えていれば、困ったことになってしまいます。

 投資を本格的にスタートするのは、万が一に備えるためのお金、6カ月分の生活費を預貯金で貯めてからをおすすめします。

 ただ、貯蓄ゼロから6カ月分の生活費を貯めるのは時間がかかってしまい、投資をスタートするタイミングが遅くなってしまいます。そこで、3カ月分の生活費を預貯金で貯めてから、新NISAで月3000〜5000円の少額投資をスタートするのが良いでしょう。

 通常、投資の運用益には20.315%の税金がかかりますが、新NISAでは生涯非課税になるため、お金を効率よく堅実に増やせる可能性が高いでしょう。そのうえ、解約も自由なので、今後の結婚・出産・子育て・余暇資金などさまざまな用途で使うお金を準備できます。