チェスの最高位称号「グランドマスター」とは(写真:tetola/イメージマート)

 2024年2月、スイスで開催されたチェスのクラシックトーナメント大会で、8歳の少年が「グランドマスター」に史上最年少で勝利した。今大会では1月にも史上最年少記録が更新されたばかり。度重なる記録更新が世界中で話題になった。
 羽生善治氏をはじめ、将棋界にもプレイヤーの多い競技チェス。しかしチェス界最高の称号と言われる「グランドマスター」の称号を得た日本人はまだいない。チェス界における日本人のレベルはどれほどなのか。グランドマスターをはじめとするチェスの称号や、日本のチェスプレイヤーに触れながら見ていこう。

(杉原健治:フリーライター)

チェス界最高の称号「グランドマスター」

「グランドマスター」とは、国際チェス連盟(FIDE)が認定する称号のこと。グランドマスターになるための条件は非常に複雑で、いくつもある条件をクリアしなければならない。

 グランドマスターと聞いて、チェス世界一の称号だと勘違いする人もいるかもしれないが、そうではない。現在、全世界でグランドマスターの称号を持つのは約1800人。「世界一」というより、世界最高「水準」の実力を持つ人々を指す称号と言ったほうが良いだろう。

 では、グランドマスターはどのように認定されるのだろうか。