(英エコノミスト誌 2023年8月19日号)

高い教育を受けたものの、それに適した仕事が見つかりにくくなくなっている

若者が共産党の目標に注意を集中することを習近平氏は願うものの、当の若者の多くはなぜそうすべきなのかが理解できない。

 ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーが姿を現しても、観客が沸いているようには見えなかった。

「ワム!」が西側のポップグループとしては初めて共産主義の中国でコンサートを開いた時、聴衆は席を離れないよう指導されていた。

 これは1985年の話で、会場の若者たちはその様子とは裏腹に公演を楽しんでいた。

 彼らの住む国は決して自由ではなかったものの、改革と開放に乗り出し始めていた。その後30年間、経済は高度成長を遂げ、新たな機会を生み出していった。

 外国旅行や留学をする人も増えた。共産党でさえリラックスする兆しを(ほんの少しだけ)見せた。

 この時代に育った人々は、未来に向けて大きな希望を抱いていた。

寝そべり、諦める若者たち

 そして今日、現実はその期待に応えていない。1990年代、2000年代に生まれた中国市民の頭上には暗雲が垂れ込めている。

 習近平氏が権力を握った2012年以降、政府は抑圧的な姿勢を強め、社会は活気を失ってきている。

 検閲当局はインターネットを退屈な場所に変える一方で、ナショナリストの「荒し」が国家のセールスポイントを繰り返し発信するのを容認している。

 大学生は習氏個人の禁欲的なイデオロギーの理解に取り組まなければならない。

 一部の人にとって最悪なのは、中国経済が不振に陥ったことだ。

 都市部の若年層(16~24歳)の失業率は21%を超えている。あまりに高い、人々をひどく落胆させる数字であることから、政府は今月に入ってこの統計の公表を一時停止した。測定方法を見直すのだという。