「先月寄付した方がお得だった」ということも

 会社員の場合、その年の正確な年収を知るには、12月の「給与所得の源泉徴収票」の配布を待たなければならない。したがって、ふるさと納税の寄付は年収が確定した後の12月後半に集中する傾向がある。

 しかし、今年に限っては早めに寄付を始めた方がいいかもしれない。それには、2つの理由がある。

 第一に、ふるさと納税の“値上げラッシュ”だ。

 昨今の物価高や物流コストの上昇を受け、昨年までは寄付額1万円でもらえた返礼品が1万1000円になったり、寄付額は変わらなくても返礼品の量が減ったりする“実質値上げ”の動きが相次いでいる。

 こうした値上げは特定の時期に集中するというより随時実施されており、結果的に「先月寄付した方がお得だった」という状況が生まれている。

 もう1つの理由が、総務省が6月末に発表した“経費ルールの厳格化”だ。