都内で開催された「戦略的イノベーション創造プログラム(自動運転サービス関連部門:SIP-adus)」での試乗会の様子(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 足が不自由な車いす利用者が自ら運転することを想定したマツダ「MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle(セルフエンパワーメント ドライビングビークル)」に公道で試乗した。

 一般的に、障がい者が運転するために改良したクルマは、いわゆるアフターマーケットで販売されている社外品を組み込む場合が多いが、マツダの場合は当初から型式認定したカタログモデルとして販売しているのが特長だ。

 背景にあるのは、マツダの企業理念である「私らしく生きる」という考え方だ。

「自分の思いを実現するために動く、自分で運転して自分で行きたいところへ行ける、自分の力で人生を歩んでいく、そんな一人の人として、自分らしく生きる『あなた』を尊重・大切にし、共に歩みたいと考えています。心と体を元気にし、人生の輝きを手に入れていただける姿に貢献したいと思っています」(マツダ資料より抜粋)

 こうした思いから、マツダは自立するという意味の「Self-empowerment」を商品名に用いている。