トップアスリートがビーガンになる理由

 また、動物性タンパク質を一切使わない大豆ミートなどの代替肉や、乳製品の代替品も大きな注目を集めている。

 海外では、植物性の原料だけで作ったソーセージやベーコン、卵、アーモンドミルクに代表される植物性のミルク、ヨーグルト、チーズなど、ほとんどの食品を植物性でまかなえるようになってきた。ヨーグルトメーカーとして有名な「ダノン」の主力商品は、今や「アルプロ」というブランド名で売り出しているラインアップが豊富な植物性ミルクだ。

オーグランの「ビーガン・イージーエッグ」。パッケージの中に入っているのは「白い卵」ではなく、ひよこ豆やコーンミールが主原料の粉である。ゆで卵や目玉焼きは作れないが、スクランブルエッグやオムレツ、ケーキなどを作ることができる
ビブラの「プラント・ベーコンピーシーズ」。大豆プロテインを使ったスモーキーな香りのする植物性ベーコン。タンパク質も豊富

 これまで様々な食のブームの火付け役となってきたのは主に女性たちだった。実際にビーガンも、男性より女性の方が多いと言われている。もっとも、最近注目されているのは、ビーガンへとシフトする世界中のトップアスリートの存在だ。