うな重にたっぷりの山椒をかけて・・・。

 それにしても暑いですね。皆さん、夏バテ対策はどのようにしておられますか?

 コロナなどの鬱陶しい話題でなく、一服の清涼剤となることを願って「夏の食べ物」を考えてみましょう。

 食欲不振で夏痩せという現象は、冷房の普及で21世紀に入ってから減っているようにも思いますが、さっぱりした食材で、かつ夏のスタミナ補給というのは、工夫がいるものです。

「冷麺」は一つの工夫ですね。

 先日、とある出先で冷麺の上に「ミョウガ」のきざんだものが添えてあり、一陣の涼風のごとき味を演出していました。

 今回は夏場のスタミナ食として定番の「ウナギ」・・・ではなく、そのウナギの添え物としてついていたり、いなかったりする「サンショウ」に焦点を当ててみたいと思います。

 今年の「土用の丑」は7月21日と8月2日だったそうで、すでに過ぎてしまいましたが、牛丼チェーンなどではウナギを供するところがまだたくさんあります。

 ここ数年「麻辣」がブームとして仕掛けられています。

 コンビニの棚を覗くと「麻辣」を謳った乾き物のツマミが複数置いてありますし、カップ麺などもたくさん出ている。

 2018年には日経トレンドベスト30にも「花椒」が入り、「シビレ味」はこのところ、にわかに日本でも市民権を得てきた観があります。

 コロナ騒ぎが起きてから、この連載で「微笑栄養素」系の話題を扱ってこなかったように思いますので「微笑栄養素としてのサンショウ」の源流を探訪してみたいと思います。