密猟者を追い詰めるマラ・トライアングルの追跡犬部隊、ケニア

騒音のほとんどないアフリカでは80歳を過ぎても難聴はほとんどないという。写真はケニア・マサイマラ国立保護区北西部のマラ・トライアングルで、密猟者追跡訓練を受ける生後5か月のブラッドハウンドのシャカリア(右)とモラニ(左)と共にカメラに向かってポーズを取る追跡犬部隊のレンジャー(2018年1月24日撮影)。(c)AFP PHOTO / Yasuyoshi CHIBA〔AFPBB News

 人生100年時代と言われるようになった。

 一方で、ただ長生きするだけではなく、健康寿命を延ばし、死ぬまでできるだけ健康で医療費のかからない生活をするかが重要になってきている。

 筋肉を鍛え、自立した生活ができるようにすることは大切である。しかし、機能が弱らないように鍛えることができないものもある。

 耳、つまり聴力はその最たるものと言えるだろう。

 若い時にうっかり高音量の音楽を聴きながら通勤を続けて、60歳を過ぎた頃から難聴に見舞われてしまった――。気づいた時には取り返しのつかないことになっていたということのないようにしたいものである。

 前回に引き続き東京大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科の山岨(そば)達也教授に、難聴になりにくい生活をするにはどうすればいいのか、お話をうかがった。

(聞き手:川嶋諭、編集:松浦由紀子)

川嶋 では、難聴を予防するにはどうすればいいのでしょうか?

山岨教授 やはり大きな音を聞くのは耳に良くないので、若い頃から避けないといけません。

 カラオケで大騒ぎも楽しいですが、ほどほどにして、酷使した耳を休めないといけません。