高知県越知町を流れる日本一の清流、仁淀川沿いに作られたキャンプ場。ここで「越知ぜよ!熱中塾」が開かれる

 高知市にある高級料亭「濱長」で半年前まで人気ナンバーワンの芸子さんだった琴魚(きんぎょ)さんと偶然知り合う機会があった。

 高知の特徴や魅力とは何か。そんな間の抜けた質問にも、さすがに鍛え抜かれた話術の持ち主、軽妙な答えを返してくれた。

離婚率は高くても楽しい生活

 「高知は男の人が働くのが好きではないみたい。だから女の人はみなよく働きます。そのせいか、高知県は離婚率が高いんですよね~」

 ちなみに厚生労働省の人口動態統計によると、2015年の都道府県別離婚率で高知県は全国8位(1位は沖縄県)、人口1000人当たり1.87人(沖縄県は2.53人)となっている。

 「お金儲けにもあまり熱心な県民性でもないみたい。自然豊かだし、あくせく働く気が起きないのかもしれませんね~」

 ちなみに高知県の人口は71万3465人(2017年10月1日時点)で、鳥取県(56万5233人)、島根県(68万4668人)に次いで3番目少なく全国45位。

 人口密度は1キロ平方メートル当たり100.43人と全国で44番目に小さい。トップの東京都(6274.81人)に比べれば60分の1以下となっている。

高知市の高級料亭「濱長」でナンバーワンの芸子さんだった琴魚さん

 一人当たり県民所得も内閣府の県民経済計算によると2016年に258万8200円で全国34位。

 農業が中心の県としてはそれほど低いとは言えないようだ(北海道が258万2900円で35位、トップの東京都は443万4500円)。

 「でも、高知の人は遊ぶことが大好き。宵越しのカネを持たないというのは江戸っ子気質と言われるみたいですけど、高知も似てますよ~」

 「楽しい遊びには目がないんです」

 こう話す琴魚さん、釣りが大好きだという。特に高知県を流れる清流(仁淀川、四万十川)でのウナギ釣りには目がないらしい。