沖縄県0%、鹿児島県0~30%、宮崎県9~73%、大分県40~100%、熊本県0~73%、長崎県100%、佐賀県100%、福岡県80~100%、高知県70~100%。

愛媛県0~100%、香川県0~100%、徳島県10~100%、広島県0~20%、島根県0~90%、鳥取県10~60%、兵庫県0%、滋賀県0~40%、三重県30~80%。

愛知県0~90%、静岡県70~100%、岐阜県0%、石川県0~60%、富山県0~25%、新潟県0%、神奈川県0%、千葉県0~80%、群馬県・茨城県・福島県・秋田県・宮城県・青森県・北海道0%。

 ブタの日本脳炎に対する抗体保有状況は西高東低だが、東日本においても抗体保有が高い地域があることは注目すべきだ。特に、愛知県・静岡県・千葉県での保有率が高い。

 実際に、2015年には千葉県でも日本脳炎患者が出た。その患者は、日本脳炎ワクチン接種前の10か月の男児であり、重度の四肢麻痺が残った。

 日本における日本脳炎の患者は毎年10人未満だったが、2016年は11人に増え、25年ぶりに10人を超えた。脳炎の診断は難しく、これは氷山の一角に過ぎないだろう。

世界における、日本脳炎の流行域拡大

 日本脳炎の流行域の拡大は、日本国内だけの問題ではない。

 日本脳炎は、東アジア、東南アジア、南アジアにかけての、温帯地域・熱帯地域に広く分布しており、流行域が拡大している。

 日本脳炎ウイルスは、日本などの温帯ではコガタアカイエカが媒介し、熱帯ではその他の数種類の蚊が媒介する。

 加えて、日本脳炎の流行には、温暖化による媒介蚊の繁殖や洪水などの自然災害も寄与する。