さらに、周りから受け入れられよう、評価されようと、無意識のうちに膨大なエネルギーを費やしていた事も認識するようになりました。

 そして、「相手は私にどんな事を伝えようとしているのか?」「言葉の裏にどんな気持ちが込められているのか?」といったことを聞き取るために、自分のエネルギーを費やせるようになりました。

「優秀な人」を演じるために「自分」に向けて費やしていたエネルギーを、「相手」のために注げるようになってきたのです。その結果、周囲の人たちが本音で話してくれることが増えたと感じています。今までは聞けなかったような、その人自身の話をしてくれるようになってきました。

 また、自分の中から湧き上がってくる思いやアイディアに耳を澄ませること、それを相手に伝えるためにどうすればよいのかを考えることにも、以前よりもエネルギーを注げるようになってきました。

 私自身の「自分を知る」は、「チーム力」にも変化をもたらしてきていると感じています。

 あなたは、どんな人ですか?

 そして、あなたは今、どんな自分でいることにエネルギーを注いでいますか?

【参考資料】
『建設的な不調和』で企業も社員も活性化する
 フランチェスカ・ジーノ
 ハーバード・ビジネス・レビュー 2017年11月号
DREAM WORK PLACE~だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる~』(英治出版)
 ロブ・ゴーフィー、ガレス・ジョーンズ(著)、 森由美子(翻訳)

内村創
株式会社コーチ・エィ 執行役員
一般財団法人 生涯学習開発財団認定コーチ

 米国レンセラー工科大学理工学部にて物理と哲学を専攻。日本IBM株式会社にて、複数の大規模システム開発プロジェクトのプロジェクトマネージャー、コンサルティング部門の外国人役員補佐、社内オペレーション部門のマネージャーなどを担当。システム開発プロジェクトでは、海外のパートナーと多く協業し、数々のプロジェクトを成功に導いてきた。また、社内部門を担当した際には、経営チームの一員としてグローバル企業の会社運営に関わる。さらに、IBM社内のグローバル横断組織変革プロジェクトに日本代表として参画。その後、コーチ・エィに入社。

*本稿は、最新のコーチング情報やリサーチ結果、海外文献の紹介を通じて、業績向上につながる組織改革や人材開発、リーダー開発など、グローバルビジネスを加速させていくヒントを提供するコーチ・エィのエグゼクティブコーチによるコラム「Coach's VIEW」の提供記事です。