日本からの化粧品輸出が輸入を逆転

 最後に、直近における日本の化粧品貿易統計について紹介しましょう。

 下のグラフは横浜税関が発表した過去10年における化粧品の輸出入額統計データです。見ての通り、これまで日本では化粧品の輸入額が輸出額を超過する貿易赤字状態が続いていましたが、今年上半期に初めてこれが逆転し貿易黒字へと転換しました。

日本の化粧品の輸出入額推移
(出所:横浜税関)

 黒字転換の背景には、香港や中国をはじめとした東アジア市場への輸出の急拡大があるとされます。実際に下の「国・地域別にみた化粧品出額の推移」をみる限り、2014年以降から香港と中国向けの輸出が急増し、大きくけん引していることが分かります。

国・地域別にみた日本の化粧品輸出額の推移
(出所:横浜税関)
国・地域別にみた日本の化粧品輸出額シェア(2017年上半期)
(出所:横浜税関)

 これまで自動車業界を取材することの多かった筆者にとって、今回の化粧品市場の取材は新鮮で、かつ、その発展余地の大きさに驚かされました。

 今回、越境ECや男性用化粧品市場については書き切れませんでしたが、化粧品は間違いなく将来性の高い市場ですので、こちらについては別のライター、できればやはり男性より女性の目でレポートしてもらえるとありがたいな期待しつつ、本稿を終えたいと思います。