よその惑星が大量に見つかってみると、中にはずいぶん太陽系と様子が違う奇妙な惑星系も混じっています。木星サイズの巨大な惑星が細長い楕円軌道を描く惑星系や、巨大惑星が恒星すれすれを周回する惑星系もあります。

 どうも惑星というものは、誕生してから軌道が縮んで主星に近づいたり、惑星どうしが重力で引っ張り合った結果、惑星系から飛び出しそうに軌道が変化したり、ダイナミックに変化するようなのです。私たちの太陽系のような惑星系は、珍しいというと言い過ぎかもしれませんが、典型的ではないようなのです。

 ハビタブルゾーンの外でも海が存在できたり、惑星軌道が伸びたり縮んだりするのでは、ますますハビタブルゾーンの概念が疑わしくなります。宇宙生命の故郷惑星は本当にハビタブルゾーンに行儀良くおさまっているのでしょうか。

 思えば宇宙物理学の発展は、人類の予想をくつがえす意外な発見の連続でした。井の中の蛙のような人類が、狭い井戸を見回して大海を想像しても、常に宇宙はその貧しい発想を飛び越えて、驚きの姿を現してきました。宇宙膨張、宇宙線、クエイザー、中性子星、ダークマター、ブラックホール、そして最近はよその惑星と、宇宙的サプライズのリストは延々と続きます。

 宇宙生命はもうじき見つかるのではないかと思えるほど、最近の系外惑星研究の進展は目覚ましいものがあります。しかし宇宙生命に実際に出会ってみると、それは逆説的ですが確実に、予想もしなかった姿をしていることでしょう。

 地球しか合格しないようなハビタブルゾーンの概念を飛び出し、生命に必要だと信じられていた種々の条件を蹴り飛ばし、地球生命とは代謝も分子構造も元素組成も歴史も環境もまるきり違う、そういう生命で宇宙は満ちているかもしれませんよ。

 発見の日が楽しみです。