日本の「Zaitokukai」は「日独伊枢軸国の亡霊」?

 興味深いのは日本の「極右」にも言及している点だ。

 在日韓国人・朝鮮人に対する入管特例法を廃止し、在日をほかの外国人と平等に扱うことを目指す「Zaitokukai」(在日特権を許さない市民の会=在特会)を「Ghost of the Axis Powers」(日独伊枢軸国の亡霊)として紹介している。

 その根拠がどこにあるのか。特定の民族を排斥しようとする点にあるのか、どうか。詳細な説明はない。「在特会」関係者に世界規模での「アルト・ライト」の一員であるとの認識があるかどうか、はなはだ疑問である。

 本書が結論的にヒトラーのレガシーを受け継いでいるグループとして「認定」しているのは、以下の4つである。

(1)ホロコースト否定論者
(2)スキンヘッド人種差別主義者
(3)白人優越主義者
(4)ネオ・ナチ

ホロコースト記念日に「ユダヤ人」と明記しなかったトランプ

 1月27日はホロコーストの犠牲者を記念する国際デーだった。600万人以上のユダヤ人、200万人のロマ人、1万5000人の同性愛者がナチスに迫害され殺害されたことを思い起こし、憎悪や人種差別を世界から一掃することを誓い合う日である。

 1945年1月27日はアウシュヴィッツ強制収容所からユダヤ人が解放された日である。

 トランプ大統領はこの日、声明文を発表した。だがその文面には「犠牲者、生存者、ホロコーストと戦った英雄たち」とあるだけで、特段、「ユダヤ人」とは書かれていないかった。

 ユダヤ系団体は直ちに抗議している。ホワイトハウスの報道官は「特に他意はない。ユダヤ人以外にも多くの人がナチの暴挙による犠牲者になっている」と弁明している。

 特に深い意味はないのかもしれない。だが、トランプ氏とヒトラーとを二重写しにしようとする一部米国人、とくにユダヤ系にはどうも引っかかるようである。

 以下、トランプ大統領の声明文をご参考までにリンクしておく。