川崎の少年事件ですっかり前後してしまいましたが、4年目の3.11「哲学熟議」に関連する内容をお話したいと思います。タイトルを、
次世代エネルギーへのソフトランディング
~原子力/イスラーム・中国/原油そして~
として社会・経済の一線から城南信用金庫の吉原毅理事長、理科系からロバート・ゲラー東京大学理学部教授(地震学)、文科系から一ノ瀬正樹・東京大学文学部教授(哲学)にご登壇いただき、特定の政治や利害から離れた大学だからこそ可能な場で、結論の出ない問題にあらかじめ結論ありきでない「白熱熟議」を準備したいと思っています。
参加・聴講をご希望の方は電子メールアドレスgakugeifu@yahoo.co.jp宛に「3月11日希望」としてお名前・ご連絡先とともにお申し込み下さい。一通のメールで2人まで予約を受けつけますが、会場管理のため必ず入場される方すべてのお名前を明記下さい。
「山田太郎ほか1人」といったお申し込みの場合は予約を受けつけず、確認のメールで二度手間になってしまいますので、どうかよろしくお願いします。
中国の「エネルギー生産消費革命」
2月12日付けの新聞報道で、2011年3月以降、原子力開発を凍結していた中国が、新規の原発建設を本格化させる姿勢を明らかにしたと伝えられました。
習近平指導部は「エネルギー生産と消費の革命」というスローガンを掲げ、向こう5年で発電能力を約3倍に増加、フランスに迫る原発大国化へと進もうとしています。
このニュース以降に、反原発・脱原発の観点から「中国は原発開発をやめろ」という大きな声が上がるのを、耳にした覚えがありません。私が不勉強なだけかもしれませんので、そうした観点からの指摘があれば編集部宛ご教示頂ければ幸いです。
ここでリアルな政治の話をしようという考えはありません。ただ、わりとしばしば、
「原子力は人類が手をつけてはいけない神の領域」
みたいな発言を目にする気がするのですが、そうした方が同じ人類であるはずのフランスに「原発依存はやめなさい」と抗議行動を取るのは目にしないように思います。
中国の発表によれば南は広州から福州、上海、青島、天津から北は吉林省まで、ずらりと並ぶ原発の分布、こんなものが仮にパチモン式の雑な工法で粗製乱造のオンパレード状態となり、片端から壊れたりした日には、何が起きるでしょう?