この連載のプロローグとして、前回は「W杯サッカー、完璧に近かった日本チーム」の記事をお送りしました。ワールドカップサッカー南アフリカ大会で、大活躍ともいえる戦いをした日本チームにはどんな秘密があったのか。新聞やテレビなどで得られる少ない情報を基にFFS理論を当てはめて検証してみました。
資源のない日本では唯一の資源が人材である
その結果をお読みいただいて、ご感想はいかがでしたでしょうか。チームワークが求められる組織では人材を適材適所に配置することがいかに大切かを理解いただけたのではないでしょうか。
さて、今回は、チームワークを最大限に発揮させるためのFFS理論が実業の世界でどのような効果を発揮するか、いくつかの導入事例を基に見ていきたいと思います。
日本は多くの資源を海外に頼っている(写真はMOX燃料を載せた輸送船)〔AFPBB News〕
我が国・日本は鉱物、エネルギー資源がほとんどない国である。低炭素時代になり、少し変わってきたとはいえ、多くの資源を海外に頼っているのが実情です。その日本が、世界と協調して生きていくには、「人材」しかいません。
一方で、日本の教育レベルは低下しています。長期的な視野に欠ける政策が元凶と考えられなくもないですが、事業する人間として、自分たちでできることを考えていきたい。
ただ、貴重な人材を「本当に生かしているのだろうか」と疑問に駆られたのが、起業のきっかけなのです。
個々の能力を生かすための場を作ろう!
私自身、新聞社、出版&教育会社での仕事を通じて「能力とやる気がある」人材が、組織の中で力を出す「場」につけず、埋没していく姿をたくさん見てきました。
その企業と縁あって入社にしたにもかかわらず、能力を発揮できずに会社を飛び出る人材がいることは大きな損失なのです。
一方、企業は毎年予算を組んで個々の“能力開発”に勤しんでいます。個人の能力向上に取り組むことは否定しませんが、個々の能力を生かす場つくりに、あまりに無頓着なことに問題提起したいのです。
なぜなら、自分が生かされる環境では、自ら学ぶメカニズムがあるのですから。
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