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阪神・淡路大震災が発生した1995年1月17日の早朝、藤村望洋は兵庫県宝塚市の自宅で被災した。テレビが飛び、タンスが倒れても何もできない。枕もとの本棚を押さえようと思っても立ち上がることすらできない。揺れが止まってようやく「地震・・・なんだろうか?」と頭が働いたという。 (文中敬称略)
その翌年、仕事の拠点を東京に移した藤村の頭の片隅には、「あの大震災が東京に来たら、どうなってしまうのか」という思いが常にあったという。そして、「いざ」という時のための全国の町同士を結ぶネットワーク作りに乗り出した。
といっても、しかつめらしい顔をして防災会議を開いたり、分厚い災害協力協定書作りに精を出しているわけではない。防災の伝道師は「防災まちづくりは、楽しくておいしい!」という魅力的な教義をひっさげ、全国を飛び回っている。
リサイクル運動の輪が防災ネットワークに発展
大阪・八軒家浜で開催されたぼうさい朝市&昼市には全国から「おいしい支援物資」が集まり、多くの人で賑わった(ぼうさい朝市&昼市の写真はいずれも藤村さん撮影)大阪市中央区、江戸時代の船着き場を復活させた八軒家浜には、10月10~11日の2日間、秋の味覚を取り揃えた仮設テントが並び、家族連れの参加者たちは舌鼓を打った。
山形県酒田市からは芋煮の大鍋と収獲したばかりの新米で作った団子。石川県七尾市のホタルイカの干物。愛媛県西予市の極早生みかん。島根県のヤマメの炭火焼。まるで、「全国特産品祭り」のようなイベントは、藤村が仕掛ける「ぼうさい朝市&昼市」だ。
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