これはあくまで一例ではありますが、資源価格を正確に予測することはまず不可能であり、元来電力事業者のリスクとして認識されていましたが、不確実性の上昇に伴いそのリスクも高まってきています。
このリスクは電力事業者の不安定な収益状況の主な要因ともなっており、大手電力事業者10社を例に取ると2022年3月期では大部分が大きな損失となっていたのに対し、2023年3月期では大幅な益に転換するといった結果にもつながっています。
このような背景から、2023年には大手電力7社が燃調の算定式を見直すといったリスクマネジメントにおける構造変化が起きました。