第4回 DX人材フォーラム
特別講演2「ポスト生成AI時代の人材育成 ~DX/DS人材は必要か?」
開催日:2023年12月4日(月)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
アメリカの調査会社による「ベストな仕事ランキング」で2016年から4年連続で1位となっていた「データサイエンティスト」は、2020年以降、順位を落としています。このことは、データサイエンス(DS)の終焉(しゅうえん)を意味しているのでしょうか。講演の冒頭で、そう疑問を投げかけるのは、横浜市立大学のデータサイエンス学部で准教授を務める小野陽子氏です。
小野氏は、日本のDXの課題を提示した上で、日本のデータサイエンス教育の現状を解説。「AI戦略2019」に基づき高専以上の学生に提供されている数理・データサイエンス・AI教育の内容を紹介するとともに、それ以前の高等学校におけるカリキュラムには詰め込み教育の傾向がある、と警鐘を鳴らします。
Society5.0の実現を目指すこれからの日本において、DX/DS人材が果たすべき役割とは。また、次世代を担う人材に必要な教育とは何か。シンガポールの教育現場の実例などを交え、今後の日本で求められるDX/DS人材育成教育の鍵を探ります。
【TOPICS】
- DX/DS人材は現在でも必要か?
- 日米のIT予算の使い方に見られる、大きな違い
- 日本のデータサイエンス教育の現状と懸念点
- 課題解決型学習に必要な“データ思考のサイクル”とは
- シンガポールの現場から見えた、日本のスキル教育との違い
- 高等教育の場でこそ、DX/DS人材育成の「素養」を育成していくべき
- 価値創造のために最も必要な力とは
- 今後の日本のDX/DS人材育成教育に求められるもの