左からウォルマートのセス・ダレール氏、家庭用品やパーソナルケア用品のチャーチ&ドワイトのホワン・カミロ・ゴメス氏、モンデリーズ・インターナショナルのフランチェスカ・ハーン氏、ベイン&カンパニーのステファン・ミュボーン氏。出所:筆者撮影

 小売業界のカンファレンスとしては「NRFビッグショー」に次ぐ規模の「ショップトーク」が3月26日から29日までラスベガスで開催され、1万人以上が参加した。

 NRFは1911年から100年以上の歴史を持ち、ウォルマートやターゲット等アメリカを代表する老舗小売企業のCEOたちが数多く登壇する。

 これ対し、ショップトークは2016年にスタートし、西海岸という立地特性もあって大手小売企業以外にグーグルやピントレストといったテック系大手のCEOやスタートアップ企業も登壇。参加者とスタートアップ企業とのネットワーキングも重視し、イベントや直接1対1でスタートアップ企業と面談できる「ミートアップ」に力を入れている。

 今回は100以上のセッションの中から、特に米国小売業界で注目されているリテールメディアについて大手企業の取り組みや現状の考えを紹介したい。