時間のかかる「働き方改革」で重要なのは、トップのコミットメント

――働き方改革で、成果を出すために重要なことは何だとお考えですか?

 トップのコミットメントです。人的資本への投資は効果が出るのに時間がかかります。分からないけどやるという世界がないと人材投資はできません。

――取り組みを続ける中で、何が変わってきましたか?

 一人一人の意識は変化し始めているのではないでしょうか。人材に関わる3つのコアバリューは、ミッション・ドリブンとプロフェッショナルとD&Iですが、今までよりかなり踏み込んでいると思っています。

 3つのコアバリューの浸透を体現したような人材集団、これがSOMPOグループが世の中に役に立っていける原動力になると思います。それを実現するさまざまな取り組みをやっていく。自律的なキャリア形成、自律的な社員、社員がハピネスを感じられるような取り組み、そしてあらゆる人が互いを尊重して働けるようなインクルーシブなグループであることを進めていければと思っています。そして、幸せになってほしい、これに尽きます。私のMYミッションは、グループ社員を幸せにすることです。

<編集長のインタビュー後記>
「長く働きたいと思う会社」の条件

 原伸一グループCHROの取材をしていて、「こうした会社で働いてみたいな」と思いました。

 会社の源流をたどると、火事の多い東京で火災から人々を守りたいと創業した東京火災がありますが、この日本初の火災保険会社では私設の消防団も組織していたそうです。これは顧客に保険金を支払うだけでなく、顧客の財産を守ることに少しでも貢献しようと行われたこと。こうした歴史を知り、深い感動を覚えたときのことを思い出しました。

 「良い会社」の条件は人によりさまざまでしょうが、長く働き、一度きりの人生を充実させるには、どのような会社を探していけばよいのか。
そうしたことも考えるインタビューになりました。

(JDIR編集長 鈴木顕宏)