テクノロジーの活用で生産性の向上と社会課題の解決を実現させる

――災害を未然に防ぐなど、新たな価値創造にデジタル技術を活用するわけですね。

 介護を事例にお話しすると、リアルデータプラットフォームという、入居者様からの、お身体、生活パターンに加えて、どういうサービスをいつして、どういうケアを提供したのかというリアルデータを集めるファシリティを持っています。それを、パートナー企業であるパランティアテクノロジーズ社のテクノロジーと掛け合わせることで、こういう状態、こういうデータが出たら体調が悪くなるといったような予兆を把握できるほか、入居者様と介護スタッフとの人数バランスがどうかといったことも分かります。これをサービスとして他の事業者様にもご利用いただいて介護業界全体の生産性を高め、社会課題解決に結び付けることができます。

 われわれの介護事業はすでに国内最大規模ですが、さらに力を付けてサステナブルな存在になることを、責任を持ってやりたいと思っています。データを使って効率化できることは効率化し、人間は人間にしかできない心のこもった温かいサービスをご提供するというのが理想です。それも一つの「働き方改革」なのではないでしょうか。

――今はほとんどリモートやテレワークでお仕事されているということですが、課題はありますか。

 バックトゥザオフィスという流れになっている業界も出てきていますが、われわれはそれじゃいけないんだろうと思っていて、良いやり方は元に戻しちゃいけない。だから、テレワークやリモートワークをベースとしつつ、一部実情に合わせます。

 ただ、オンラインだけでは駄目だということを実感しつつあります。新入社員やキャリア採用で入ってきた人がどうやってチームビルディングに入っていけるのかが大きな課題です。顧客との接点は、地域によっても求められ方が違うので一概には言えませんが、われわれとしては、新しい働き方を目指すんだということを基本としつつ、アジャストしていきたいです。