コーポレートラボのマネジャーの間違った考え
もう一点、組織構造とマネジャーのなすべきことについて「少し、おかしいな」と思っていることを書く。
例えば、下の図のような組織構造のコーポレートラボがあるとする。
事業部から委託費をもらって研究を行う構造である。このような構図にあるコーポレートラボのマネジャーが「仕事をもらうために御用聞きになってしまう」「事業部から下請け的な仕事を押し付けられる」などと、嘆いていることを耳にすることがあるが、マネジャーという立場でありながら、被害者であるような考え方はおかしい。
マネジャーの仕事は、このような構図にあるときに「事業部が次に欲しくなる技術を考えて、提案しよう! そのためには、われわれラボが、顧客のことをもっとよく見よう! 新たな技術があれば解決できる顧客の悩みを見つけよう!」と、メンバーを鼓舞・指導していくことである。