顧客管理データの一元化を推進、新たな収益源創出に生かす

 経済産業省によれば、DXのステップは3段階ある。第1段階が「デジタイゼイーション」。業務に重要な情報を数値化にして、データとして蓄積する作業だ。第2段階が「デジタライゼーション」だ。個別の業務プロセスを、データ活用によって改善させる。第3段階は「デジタルトランスフォーメーション」。データを活用した、全社的な取り組みとなる。

 イオンではこのDXの取り組みで、各社でばらばらだった顧客管理データの一元化(共通デジタル基盤の整備)を進め、利益率の改善と顧客データを活用した広告収入などの新たな収益源の創出などを狙う。実現に向けて昨年10月には新会社「イオンスマートテクノロジー」を立ち上げた。基盤整備は、地域貢献や環境への配慮などサステナビリティに関する取り組みも含め、イオンと生活者とのエンゲージメントを高める「イオン生活圏」の構築を目指していく。