二次情報は、一次情報よりもわかりやすいというメリットがあります。ただ、説明の簡略化のために正確さを多少犠牲にしたり、説明する人や組織の主観が入ったりするので、正しい情報を受け取れなかったり、誤解してしまったりする可能性があります。
個人サイトやSNSをどう利用するか
情報に接したときにはそれが一次情報なのか二次情報なのかを判別して、疑問に思ったり、おかしいと感じたりしたら、必ず一次情報にあたる、という習慣をつけることが大事でしょう。自分の考えや意見に沿った情報に接すると、「やっぱりそうなんだ!」とすぐに判断しがちです。しかし、ここでひと呼吸おいてそれが一次情報なのかを確かめ、そうでなければ一次情報を探してみることをおすすめします。簡単に見つからないこともありますが。
筆者の場合、匿名の個人サイトとSNSはトレンドや意見の流れを見るために読むことはありますが、それをもとに論理を構築することはありません。一次情報ではないことが多く、信頼度もはっきりしないためです。記名の個人サイトでも、過去にさかのぼってその人の事実の見方や考え方を確認したうえで、参考にするかどうかを決めます。
なかなか一次情報が入手できない場合や、一次情報だとしてもその情報元が信用に値するかどうかを判断しかねる場合もあります。その情報は一応頭に留めるものの参考にはしません。その情報に固執しないで捨ててしまう思い切り。これが、短時間で正しいと思われる情報にアクセスするために欠かせない姿勢のような気がします。
金融庁と厚労省、東証をチェック
では、投資や資産運用に関する一次情報はどこにあるのでしょうか。筆者自身がよく使う一般的な情報源をご紹介します。まずは官庁などの公的機関です。
金融庁(https://www.fsa.go.jp/)
官庁のウェブサイトを個人が見ても・・・と思うかもしれませんが、さにあらず。一般の人が読んでもわかるコンテンツがたくさん用意されています。もちろん、個人投資家向けの一次情報も豊富です。なかでも「NISA特設ウェブサイト」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/)は、投資がはじめての人でもわかるように、論を急がずゆったりと解説しています。