すぐにわかることが2つありますね。ほとんどがインデックス投信であることと、三菱UFJ国際投信の商品が5本ランクインしていることです。
「長期・分散・低コスト」の合理性を求めた若い層
インデックス投信に人気が集中しているのは、投信ブロガーのリスク志向と関係がありそうです。前述の通り、投票資格をもつ投信ブロガーの中心は30~40代の会社員。比較的若いことから、資産運用の必要性を強く感じている層と考えられます。投資期間を長くする長期運用も可能です。しかも、ブログで自分の学習成果や投資結果を発信しています。
投信ブロガーは一般に投資リテラシーが高く、合理的な商品選びを志向する人たちといえるでしょう。具体的には「長期・分散・低コスト」を絶対条件に投信を選ぶ傾向が強い。その結果、インデックス投信が上位にランクインしたと考えられます。
三菱UFJ国際投信の商品が5本ランクインしている理由は明確です。同社のインデックス投信シリーズ「eMAXIS Slim」は、信託報酬がすべて年率0.2%以下。他の運用会社が同じ投資対象のインデックス投信を低い信託報酬で設定すれば、追随して引き下げる方針を表明しています。実際にこれまで何度か引き下げました。コスト(信託報酬)の低さと、“投資家目線”の取り組みというイメージが功を奏した格好です。
20位のうち17本が「つみたてNISA」の対象投信
さらに特筆すべき傾向があります。上位10位までの投信のうち9本、20位まで見ても17本が「つみたてNISA」の対象投信であるということです。以下は11位から20位にランクインし、つみたてNISAの対象となっている投信です(上位順)。
・ひふみ投信【レオス・キャピタルワークス】
・野村つみたて外国株投信【野村アセットマネジメント】
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス【三菱UFJ国際投信】
・結い2101【鎌倉投信】
・iFree S&P500インデックス【大和証券投資信託委託】
・eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)【三菱UFJ国際投信】
・コモンズ30ファンド【コモンズ投信】
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド【SBIアセットマネジメント】