現在保険というのは、事故が起こったり、病気になったりしてからでないと出番がありません。しかし、それは本来お客さまが望んでいることではない。そうではなくて、事故が起きないように、病気にならないように、ケガをしないように、壊れないように、風水害に遭わないように、「安心・安全・健康」を積極的に前倒しでお客さまにお届けしたい。そのためにはデジタルトランスフォーメーションが必要で、それをやってほしい、とのことでした。

 私は感動して、そういうことをやらせてもらえるなら、命がけでがんばります、と言いました。

SOMPOホールディングス グループCDO常務執行役員の楢﨑浩一氏。1981年早稲田大学政治経済学部卒業。同年三菱商事株式会社に入社し、シリコンバレー駐在を経験。ベンチャーの魅力に惹かれ、2000年に現地で転職後、複数のICT関連企業で事業開発や経営に携わり、シリコンバレーに通算12年在住。2016年5月、SOMPOホールディングス株式会社グループCDO執行役員に就任、2017年4月より現職。

 いまSOMPOは「保険の先」を目指し、「安心・安全・健康のテーマパーク」を追求しています。つまり「保険の会社」から大きく変わろうとしているのです。

――就任されてから2年半が経ちましたが、その間にどのようなことをされましたか。

 一つが「ラボ」を作ることです。就任と同時に、SOMPO Digital Lab TokyoとSOMPO Digital Lab Silicon Valleyを作りました。そして去年(2017年)末に3番目をイスラエルのテルアビブにオープンしました。シリコンバレーは割と一般的ですが、日本からテルアビブに進出しているところはまだあまりないのではないでしょうか。