現在保険というのは、事故が起こったり、病気になったりしてからでないと出番がありません。しかし、それは本来お客さまが望んでいることではない。そうではなくて、事故が起きないように、病気にならないように、ケガをしないように、壊れないように、風水害に遭わないように、「安心・安全・健康」を積極的に前倒しでお客さまにお届けしたい。そのためにはデジタルトランスフォーメーションが必要で、それをやってほしい、とのことでした。
私は感動して、そういうことをやらせてもらえるなら、命がけでがんばります、と言いました。

いまSOMPOは「保険の先」を目指し、「安心・安全・健康のテーマパーク」を追求しています。つまり「保険の会社」から大きく変わろうとしているのです。
――就任されてから2年半が経ちましたが、その間にどのようなことをされましたか。
一つが「ラボ」を作ることです。就任と同時に、SOMPO Digital Lab TokyoとSOMPO Digital Lab Silicon Valleyを作りました。そして去年(2017年)末に3番目をイスラエルのテルアビブにオープンしました。シリコンバレーは割と一般的ですが、日本からテルアビブに進出しているところはまだあまりないのではないでしょうか。