まず、エンジニアとかデータサイエンティストを国内で探しても足りないこと。2つめは、海外での取引や事業が増えていく中で、全部日本でやっていたら遅くなってしまうから。そして3つめは、デジタルは基本的に無国境だからです。全世界で一番いいものをお互いに交換しようじゃないか、というビジョンがないと優秀な外国人は採用できません。「日本の保険会社です」ではダメですね。

 SOMPOという共通項はあるけど、いろんな国籍の人がいて、みんな同じ目標に向かって力を発揮しているというのが理想です。まだまだですが。

 拠点も人数もまだ全然足りないと思っています。10カ所とかの規模にまで増やしたいです。そのための一つの課題は、拠点を管理して指示するのが現在私ひとりだということです。これでは思うように数を増やすのが難しいです。後任を育てたいとは思っているのですが・・・。

――楢﨑さんは社外からCDOに就かれましたが、その利点はどのようなことでしょうか。

 私はデジタルにだけ突き進んでいけばいいという状況になっていて、それをバックアップしてもらっている点で、SOMPOには感謝しています。

「CEOは孤独」と言われますが、CDOも結構孤独です。私が思う、あるべき姿のCDOというのは、スペシャリストです。

 社外からCDOになった人に仲のいい人が多いのですが、みんな共通の雰囲気を持っていますね。「オレはオレのミッションをやるんだ」という信念や、「この会社をこういう風にもっていく」というゴール設定がはっきりしています。もしそれがその会社と合わないようならクビでいい、と言える強さと潔さがあります。逆に「ダメなら人を替えればいい」という点で、会社にとっても社外からのCDOは都合がいいかもしれません。