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2018.09.18

日本での視界は良好か?「空飛ぶ自動車」の未来
IoT時代、<モビリティ体験>が変わる

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 1903年12月17日、ライト兄弟の弟オービルがライトフライヤー号に乗って、12秒間、約37mを飛行し、ノースカロライナ州沿岸の砂地に突っ込んだ。

 カーティベーターのファーストフライトは、偉大な成功のための「最初の一歩」だと積極的に解釈したい。

 とはいえ、当面の目標の2020年7月までに残された時間はそう長くはない。

「技術の確立」と「法律や運用環境の整備」を同時並行で進めながら、数年後に設定した現実的なゴールからバックキャストする発想で明確なロードマップを描いていくことが求められて行くだろう。

 しかも、先行プレイヤーとの差別化を強く意識しながら・・・。

狭い国土の日本で「空飛ぶ自動車」を開発・導入する意味とは

 著者が日本初の「空飛ぶ自動車」についてこう考えるのには、明確な「理由」がある。

 何故ならば、欧米(や中国)と日本とでは「空飛ぶ自動車」に期待される機能は違うし、それゆえ「空飛ぶ自動車」がお客さまに提供する体験のタイプも異なる、と考えるからだ。

 そもそも日本は、ロサンゼルスや上海のように慢性的な渋滞は発生しづらいし、幸いにも鉄道や地下鉄など公共交通のネットワークが高度に発達しているので、「ウーバー・エア」をそのままのコンセプトで導入しても、事業としてはうまくいかないだろう。

 今一度、マーケティングの基本に立ち返り、日本における「空飛ぶ自動車」が「誰のための」「何か」であるかを真摯に問い直してみよう。

 ウーバーがロードマップを描く近未来、日本は少子高齢化の進行や地震・台風などの甚大災害発生のリスクなど、ソーシャルの課題が山積しているはずだ。

 ドクターヘリや過疎地におけるシニアの日常的な移動、災害発生時の孤立支援や救助など、これらの課題を全て行政がカバーするのは、リソース(予算や人材)の面から考えても不可能になっていることは想像に難くない。

 カーティベーターのような企業が、コンパクトかつ機動力に富み、省スペースでの垂直離着陸が可能、低床で誰でも乗り降りがしやすい「空飛ぶ自動車」を開発し、事業として「ソーシャル・モビリティサービス」を運営していくことが必要ではあるまいか。

 自動運転に続く、IoTが実現する「空飛ぶ自動車」の未来予想図。

 それは、富裕層のステイタス・アイコンとしてではなく、社会的弱者のクオリティ・オブ・ライフを向上させることにも貢献するものであってほしい。

「最大多数の最大幸福」を意識しながら、お客さま目線でエクスペリエンスデザインをしていく目配りが、「空飛ぶ自動車」を推進する行政にも企業の側にも大切なのは言うまでもない。

JBPRESS

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