日英以外は「外国のトランプ」ばかり

 トランプ氏に会いに来た外国の首脳(級)はこれまで以下の6人だ

●アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領(52)

 中央銀行を廃止し、米ドルをアルゼンチン通貨に制定することを提唱する過激派保守。「アルゼンチンのトランプ」と呼ばれている。

●ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相(60)

 ハンガリーの右派ポピュリストの闘士で、改革派若手グループを率いて首相の座に就いた。

 LGBTQ(同性愛)、移民・難民に強硬に反対、親イスラエル・反ハマスを貫いている。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とは長年親しい関係にある。

●ポーランドのアンジェイ・ドウダ大統領(51)

 LGBTQ、妊娠中絶に反対。

 ウクライナ戦争では当初ウォロディミル・ゼレンスキー大統領を支援してきたが、長引く戦争に「支援疲れ」を見せている。プーチン、オルバーン両大統領とも近い関係にあった。

●サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン王子(37)

 サウジアラビアの事実上の統治者。

 トランプ氏の娘婿、ジャレド・クシュナー元大統領顧問とも昵懇で、サウジアラビアから同氏企業への投資に便宜を図っていた。

●英国のデイビッド・キャメロン外相(66)

 2016年、国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受けて首相を辞任、次いで下院議員も辞職し、いったん政界を引退。

 2023年にリシ・スナク政権で外相に就任。一代貴族議員。

 回顧録で、トランプ氏がイスラム圏からの入国を禁止したことについてを「愚かで間違った決定だ」と批判していた。

 またトランプ氏がプーチン氏に「北大西洋条約機構(NATO)を侵攻せよ」と唆す発言をしたことを激しく批判していた。

●麻生太郎・自民党副総裁(83)

 自民党の「裏金スキャンダル」でもうまく立ち回って安倍派5人衆や二階俊博氏(85)を「失脚」させ、今や岸田政権の延命のカギを握る超実力者の座に就いている。

 バイデン氏と同年齢だし、まさか政権の座を狙っているとは米サイドも見ていない。

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