「世界幸福度ランキング」日本はG7で最下位

 そのものずばり、「幸福度」を評価している調査もある。国連の「SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)」という研究組織が発表している「世界幸福度報告書」だ。その報告書の中にある幸福度ランキングでも、順位の変動は常に注目を集めている。

 このランキングは対象国での世論調査をもとに、0~10の11段階で各国の幸福度を測定するというもの。0が完全に不満で10が完全に満足となる。

出所:国連「世界幸福度報告書
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 2024年3月20日に発表されたランキングでは、日本が51位で昨年の47位より後退し、主要7カ国(G7)の中で最下位となった。1位は7年連続でフィンランド、以降はデンマーク、アイスランドと続いた。

 各ランキングのトップを占めた北欧諸国は、ジェンダー平等が進み女性の社会進出が目立つ。フィンランドでは2019年に当時34歳のサンナ・マリン氏が世界最年少で首相となり話題になった(現在の首相は男性のペッテリ・オルポ氏。他方、日本の衆議院議員に占める女性の割合は10%ほどだ。

 また、経済分野でも日本の男女不平等は根深い。世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数では、日本は政治分野に次いで経済分野での不平等が大きい。特に、最近では男女間の賃金格差の問題に光が当たり始めている。ちなみに、アイスランドでは2018年に男女の賃金格差を法律で禁止する法律が施行された。

 今後、日本が「幸せな国」になるためには何が必要だろうか。そもそも、「幸せ」のモノサシは人それぞれなので、国や地域ごとにランキングする意味がどこにあるのかという疑問も抱く人もいるに違いない。

 だが、少なくとも理不尽な格差が生じていないかを検証し、改善していくためには、こうしたランキングで日本が置かれている状況を相対化し、冷静に見つめ直すことも大切だろう。

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