グローバル社会が進む中、子どもの教育も多様化している。なかでも注目を集めているのが、親子で海外に移住し現地の学校で学ぶ「親子留学」だ。コロナショック以降、テレワークの浸透でその勢いはさらに加速している。

 「塾を辞めたい」という言葉から子どもの教育を見つめ直し、母子ふたりでカナダへ移住した著者によるコンテンツ【母子ふたりのカナダ留学】から、第1話をお届けする。

高橋香奈子 編集者。女性誌の編集を始め、WEB媒体、ファッションブランドのカタログ、広告のディレクション、書籍の編集などに携わる。著書に『子連れGUAM -ラクチン・ストレスなし・子供も自分も楽しめるいちばん近い海外リゾート-』(ワニブックス刊)がある。2022年8月に小学6年生の子どものカナダ留学に帯同。現在、カナダ在住。

 はじめまして。エディターの高橋香奈子と申します。まず始めに少し自己紹介を。私は約18年前から東京でファッション雑誌やウェブマガジン、ファッションブランドのコンテンツなどを作成するエディター兼ライターとしてフリーランスで働いてきた40代です。

 物心ついた時からおしゃれが大好きで、大人になってからはファッションに関わる仕事がしたいという思いをもち、ご縁に恵まれて、大ファンだったファッション雑誌の編集部で働けることに。

 それ以来、ずっとエディターという仕事をしていますが、この仕事は天職なのかと思うくらい毎日が楽しくて、仕事に関する不満はまったくない状態で働いてきました。これからも仕事をいただける限り、ずっと東京で、この仕事を続けていくんだろう……そんな気持ちでいました。

2022年夏に小学6年生だった息子とカナダに親子留学

 ところが、2022年の夏。私は、当時12歳だった息子を連れて、カナダのバンクーバー郊外に引っ越したのです。

 その理由はあとで語りますが、コロナでのいろんな変化も後押しして、自分の心の思うままに半ば勢いで決行。渡航を本格的に決意してから、半年後にはカナダにいました。「日本から海外に引っ越す」のは、とても大きな決断で、時間をかけて計画する必要があることかもしれませんが、私の場合はまったく違いました。

 そのため、周りの人からは「よく決断したね」「実際に行動に移せるなんて」と言ってもらうこともあるのですが、きっと、いや絶対、私ひとりなら決行できていなかったはず。“子供のため”というとても大きな理由があったから、動くことができたのだと思うのです。

 ここでは、母子ふたりの親子留学での体験や心境の変化、葛藤、不安を綴ることを通じて、私と同様、悩みながら、試行錯誤しながら子育てを頑張るママやパパたちと、“子育ての正解”を一緒に探っていけたらとてもうれしく思います。