筆者としては、消費者ローンの拡大が供給側、つまり金融機関側に要因があると考えている。なかでも金融機関の主力商品であった住宅ローンの需要低下によるものだろう。

 2023年度前半の住宅ローンの貸付総額は、2022年に比べわずかながら減少した。これはこれまでなかった現象である。極端な例だと瑞豊銀行(Bank of Ruifeng)では14%も住宅貸付総額が減少した。住宅ローンの新規借り入れよりも、住宅ローンの繰り上げ返済が進んでいることが理由とされている(个人住房贷款余额首现负增长:建设银行缩减最多)。

 これまで住宅ローンの利率は、5.5%前後と割と高率だった。加えて担保の確保が容易であるため、非常に大きな事業規模を持っていた。それが減少するということは、銀行の事業モデルに大きな影響を与えることになる。