WHILL Model Sの記者発表の様子(2022年9月、筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 歩道など車道以外の場所を走行できる新しい移動体(モビリティ)が相次いで登場している。

 例えば、次世代型の近距離モビリティメーカー「WHILL」社は2023年2月21日、3月に開業する「北海道ボールパークFビレッジ」(北海道北広島市)で次世代型の近距離モビリティ「Model C2」を使ったサービスを開始すると発表した。

 Model C2はいわゆる“電動車椅子”の一種で、その斬新なデザインや独自の駆動システムによる走破性の良さが国内外で高く評価されている。すでに羽田空港に自動運転走行するModel C2が導入されており、走行の様子を実際に見た人もいるだろう。

羽田空港に導入されたWHILL Model C2(筆者撮影)

 北海道ボールパークFビレッジは、プロ野球チーム・北海道日本ハムファイターズの本拠地「ES CON FIELD HOKKAIDO」を中心とした総合レジャー施設だ。同ビレッジでは新しいサービスとして、家族や同行者も一緒にModel C2に座った状態で野球観戦が楽しめる「WHILL Premium Seat」を用意するという。

北海道ボールパークFビレッジの資料(出所:株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテインメント)