「蜀犬日に吠ゆ」というが、この男にぴったりの表現かもしれない(3月18日、中国外交部の趙立堅報道官、写真:ロイター/アフロ)

NATO首脳会議では何を話し合うのか

 ウクライナでのロシアの暴挙を止めるにはどうしたらいいのか。

 ジョー・バイデン米大統領は3月23日からベルギーのブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)緊急首脳会議に出席し、4週間経ったロシアの侵攻をどう止めるかについて協議する。

 これまで対ロ経済制裁措置を次々と打ち出したが、短期的効果はまだ出てきていない。

 ロシア軍はかなりの死傷者を出しながらも首都キエフ陥落を狙っている。停戦に向けてトルコやイスラエル両首脳が動いたが、これらも不発に終わっている。

 そうした中で、中国こそが仲介役に最適ではないのかといった声が上がっている。

 中国にとっても、国際舞台で名実ともに責任ある超大国であることを示す絶好の機会だった。

 習近平国家主席も仲介役になる用意があることをちらつかせてきた。

 バイデン政権も、ロシアと友好関係にある中国がウクライナ戦争を停止するために本当に動いてくれるかどうか、中国の真意を質す方向で動いてきた。

 米中は軍事的・経済的を巡って緊張関係が続いている。

 それでも自他ともに認める超大国・中国も一肌脱いでくれるとの淡い期待感があったはずだ。

 ところが、中国がロシアの制裁逃れを支援する動きを見せていることを突き止めた。