このたびの東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々には心からのお見舞いを申し上げます。そして、1日も早い復興のため、我々日本人が一体となって進んでいくことを望むばかりです。

【SVA】 宮城県気仙沼市と本吉郡南三陸町を訪れた関係者の思い

宮城県本吉郡南三陸町の被災現場。津波はビルの3階まで襲った〔AFPBB News

 ここ数日、欧米メディアの反応を見ていますと、この非常時にも治安の悪化がなく、近年忘れられているのではないか、とも言われていた「人の絆」や「自制心」の強さが見られることへの驚きを隠せず、その国民性を改めて見直しているようです。

 英語全盛の世の中ですが、欧米人には分からないそんな日本人の国民性も、その言語「日本語」があって初めて出来上がったものです。

 今回の記事は、前回の「ケルトの虎・アイルランド」の続編的意味合いを込め用意した「英語」の変遷を綴ったものです。

 依然続く余震、さらには原発事故、電力不足による計画停電、と問題が山積(このあたりのことは、以前「コレラ被害は地球温暖化がもたらしたのか」「核兵器を持ちたがる国、使用を正当化する国」で論じております)している今、論ずるような内容ではないかもしれませんが、ほんの数分間、「頭休め」に読み飛ばして頂ければ幸いです。

ついに始まる小学生の英語教育

 4月から小学校5~6年生への英語活動が必修となる。

 グローバリゼーション全盛の社会への対応策として素直に歓迎する向きもあれば、中学生への英語教育を薄めて前倒ししたに過ぎないとの冷めた見方もあり、日本語の基礎さえままならない子供に外国語教育を施すことに否定的な者も少なくなく、その是非について未だ議論が絶えることはない。

 今や米国にその地位を脅かされているとはいえ、英語の故国と言えばもちろん英国である。そもそも「England」という地名は「Angle’s land」つまりアングル人の土地という意味であるから、アングル人の言葉が「English」ということになる。

 とはいえ、現在イングランドのあるブリテン島は、元々アングル人の地であったわけではなく、長い間「ブリトン人」と呼ばれるケルト人のものであった。

 そこにまずやって来たのはローマ人だったわけだが400年余りで撤退、代わってアングル人、サクソン人、ジュート人といったゲルマン人がやって来て、初めてその地は「イングランド」となったわけである。