(筆坂 秀世:元参議院議員、政治評論家)

古賀氏も、亀井氏も、同時選挙やるべし

 自民党岸田派に依然として大きな影響力を持っていると言われる古賀誠元自民党幹事長と安倍首相をはじめとする政界に、歯に衣着せぬ発言を繰り返し行っている亀井静香元金融担当相が、4月8日、日本テレビの深層NEWSに出演して、ダブル選挙の可能性について語った。

 亀井「やるのが当たり前でしょ。既定事実だよ。(ダブル選挙)やるよ。安倍首相がバカでない限りはやるよ」

 古賀「これは珍しく(亀井氏と)珍しく一致するね。ダブルの可能性高いと思う。また、やるべきだと思う」

 古賀氏はこの見立ての理由として、今年(2019年)秋に消費税増税を控え、来年には東京オリンピックを控えており、安倍首相の残りの任期(任期は2021年9月)を考えると勝負に出るタイミングは少ない。だからこの夏にダブルに打って出る可能性が高い、と語っている。

 さすがに古賀氏の読みには説得力がある。

「解散の大義」とは何か?

 菅義偉官房長官も解散風を吹かせ始めている。5月17日の記者会見で、「不信任案提出は時の政権が衆院解散を行う大義になるか」との質問に対し、「それは当然なるんじゃないでしょうか」と語った。こんな議論は初めて聞いた。