2018年10月、経団連は2021年に入社する学生の採用活動から、就活ルールを撤廃することを決定した。
これに呼応するかのように大手企業が大学1、2年生を対象に教育プログラムをスタートしている。
昨年秋には世界トップ企業のプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(以下、P&Gジャパン)が主に大学1、2年生を対象にビジネスコンテストを開催。
その狙いは「グローバル人材」の育成にあるという。就活前の大学生の教育に乗り出した企業の狙いとは何か。
2018年11月1日、P&Gジャパンが自社初のビジネスコンテスト「マーケッターズ・ハイ2019」の参加者募集をスタートした。
「『P&Gの4ブランド(および製品)における、大学生の新規購入者を獲得せよ』。これが本日お集まりいただいた学生の皆さんへのミッションです」
P&Gジャパンのブランドマネージャーが告げると、学生たちは真剣にメモを取り始める。
P&Gといえば世界約180か国で、ホームケア製品、化粧品、ヘアケア製品、ヘルスケア製品など多数の事業を展開する世界最大の日用消費財メーカーだ。
「SK-Ⅱ」「ヴィダルサスーン」「ジレット」「ファブリーズ」など、数多くの有名ブランドや製品を保有することで知られ、マーケティングに優れた企業としても定評がある。
今回のイベントには2つの特徴がある。