◆特別公開中◆ 本記事は、期間限定で特別公開しておりますので、最終ページまでお読みいただけます。続けてお読みください。(すべての記事をお読みいただける「JBpressプレミアム会員」のご登録もぜひお願いいたします。)

教育指導要領と縦割り学習

 大学入試を考えると分かりやすいのですが、国語の出題には国語以外の要素を出してはいけないことになっています。

 「何を当たり前なことを」と言われるかもしれません。が、同様に考えてみますと

数学の試験には、数学しか出してはいけない。
物理の試験には、物理しか出してはいけない。
化学の試験にも、化学しか出してはいけない。
生物の試験にも、生物しか出してはいけない。

 というルール、もう少し厳密に言うなら、各々の教科の学習指導要領の範囲からしか出題してはいけない、という縛りがあって、その中で問題を出しています。

 いま理科で話をしていますが

国語の試験には、国語しか出してはいけないし
日本史の試験、世界史の試験、地理の試験・・・全部縦割りになっています。

 そこで、非常にしばしば言われることは

 「高校物理では、微積分が使えないから、力学も電磁気も本当のことが教えられない」というクレームが出てくるわけです。

 微分法という演算は、ニュートンが彼の体系を作るうえで発明し、同時期のライプニッツが優れた記号法を発明、ニュートンに続く欧州の先駆的な科学者たちがこれを活用することで、古典力学を中心とする近代科学のもといを築いたものです。

 微積分を使わずに力学を語るというのは、漢字を用いずに漢文を教えるくらい、本来は不自然な話です。