JBpress読者のみなさん、ご無沙汰しております。

 私はこの11月に行われた福岡市長選挙に立候補しておりまして、残念ながら落選しましたが、引き続き福岡市を拠点にして行政改革のアドバイスなどの仕事を再開したところです。

 これまでは、霞が関の経験や元佐賀市長、行政刷新会議の事業仕分け人としての官の経験と、ベンチャービジネスの取締役という民の両方を経験した視点で記事を書いてきました。

 これからは、アジアに最も近い政令市である福岡市の住民としての視点からも記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

人口が減り、高齢化が進む九州

 数年前から福岡市で省エネ関係のベンチャーの仕事をしていたのですが、住んでみるとこの町はとても食べ物が美味しく、コンパクトな中に都会的なものが一揃いあり、とても魅力的なところです。

 もつ鍋や豚骨ラーメンなど様々な美味しいものがありますが、私は「鯛茶漬け」がお薦めです。東京では考えられないくらいの値段で、新鮮な鯛をたっぷり載せたお茶漬けが食べられます。ただし、東京と比べると福岡はタバコを吸う人がとても多いので、お店でも喫茶店でも分煙が徹底されていないところが玉にキズですが。

 さて、九州の人口ですが、すでに減少が続いており、2010年に1314万人いた人口が、2035年には約1100万人に減少すると予想されています。

 高齢者人口は日本全体と同様に増えていく一方で、75歳人口は2010年の170万人が、2035年には242万人に増えることが予想されています。

註:国立社会保障・人口問題研究所公表資料を基に筆者が作成(以下同)

 そして、働く世代である20歳から64歳までの人口は、2010年の751万人が、2035年には567万人に減少していきます。