おいしい店には欠かせない技「混雑コントロール」

客のストレスを減らし、満足感を高める

2015.05.08(Fri) 漆原 次郎
筆者プロフィール&コラム概要
ランチタイムに客が行列をつくる人気店

 大型連休が終わり、閑散としていたオフィス街に人が戻ってきた。今週はまだ“9連休中”という人もいて、ランチタイムの飲食店の混み具合は従来ほどではないだろうが、週があければ人気店の前に、また行列が起きることだろう。

 行列に並んで待つという行為。客としては「並んで待った甲斐があった」という満足感につながる場合もあれば、「いつまで待たされるんだ」というストレスにつながる場合もある。

 一方の店側は、客にストレスをなるべく感じさせず、満足感を与えるため、あの手この手の工夫を試みている。

「ここまで待ったのだから」で満足感が高まる

「マイナビスチューデント」が社会人と学生1000人以上に実施した2013年のアンケートでは、「とても食べたい飲食店に行列ができていたら、どのくらいなら並ぶか」という問いに対する答の平均時間は「37分」だったという。

 また、「やっとのことでありつけた料理は、並んだかいがあったか」という問いには、「とても」と「まあまあ」合わせて、71.9%が「あった」と答えたという。

 このアンケートでは好意的に捉える人もかなりいるが、飲食店で「待つ」という行為は、客の満足度にプラスの影響もマイナスの影響も与えそうだ。

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る

1975年生まれ。神奈川県出身。出版社で8年にわたり理工書の編集をしたあと、フリーランス記者に。科学誌や経済誌などに、医学・医療分野を含む科学技術関連の記事を寄稿。日本科学技術ジャーナリスト会議理事。著書に『日産 驚異の会議』(東洋経済新報社)、『原発と次世代エネルギーの未来がわかる本』(洋泉社)、『模倣品対策の新時代』(発明協会)など。


食の万華鏡

食の安全に対して国民の関心が高まっている。今後、安全で美味しい食の供給国としての日本を考えた時にもこの問題は重要になる。食の安全の話題を中心に、食トレンド、食品マーケットなど、食にまつわる様々なテーマを取り上げる。