本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の米国株式市場
―原油価格の反発を好感し大きく上昇―


<先週の概況>

先週の米国株式市場はダウ平均が週間で659ドルと4%近い大幅上昇となりました。前週に一時1バレル43ドル台まで低下した原油先物価格が急反発し、50ドルを回復したことが好感されました。

S&P500、ナスダック総合指数も上昇率はダウ平均には及ばないものの、大きく上昇しました。


米国株式市場バリュエーション




業種別リターン



ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

ダウ平均採用の30銘柄中、28銘柄が上昇しました。中でもウォルト・ディズニー(DIS)は10―12月期の決算で売上や1株利益が市場予想を上回ったことで大きく上昇しました。また、原油価格の反発を受けシェブロン(CVX)やエクソン・モービル(XOM)も反発しています。

<下落>

週間で下落したのはメルク(MRK)とナイキ(NKE)の2銘柄にとどまりました。

先週発表された主な経済指標

ISM製造業景況感指数 1月 53.5 市場予想 54.5 前月 55.1(下方修正)
ISM非製造業景況感指数 1月 56.7 市場予想 56.4 前月 56.5(上方修正)

2日に発表された1月のISM製造業景況感指数は53.5と前月から悪化し、市場予想を下回りました。指数を構成する5項目のうち在庫を除く4項目が低下し、特に新規受注が前月から4.9ポイントの悪化となりました。一方、4日に発表された1月のISM非製造業景況感指数は56.7と前月から改善し、市場予想を上回っています。
製造業指数は足元まで3ヵ月連続で低下しており、景況感の低迷が懸念されます。


今後発表される主な経済指標

2月12日 1月分小売売上高(除く自動車・ガソリン) 市場予想 +0.4% 前月 -0.3%

12日に1月分の小売売上高が発表されます。米国の個人消費は堅調に推移していると見られますが、12月は自動車とガソリンを除いた売上高が前月からマイナスとなりました。

ガソリン価格の下落によって、ガソリンを含んだ売上高は引き続き減少が続くと予想されていますが、ガソリンや自動車を除いた売上高が市場予想通りプラスに転じることができるか注目されます。


マーケットビュー
―高値更新には外部環境の好転待ちか―

先週のマーケットビューでは、企業業績やテクニカル指標から見ると短期的な底打ちが近いのではないかと記しましたが、幸いにも株価は大きく上昇しました。

このまま史上最高値更新を期待したいところですが、2日に発表されたISM製造業景況感指数で前月からの悪化に歯止めがかからなかったこと、ギリシャのユーロ離脱問題のくすぶり、原油価格底入れの不透明感などから、積極的に高値更新を狙っていく状況にはなりづらいと考えています。

ただ、企業の決算発表は概ね好調に推移しており、トムソン・ロイターの6日時点の集計ではS&P500採用企業の増益率は前年同期比6.4%となる見込みで、前週時点の5.3%から上方修正されています。ひとまずは現在の株価水準で状況の好転を待つといった展開を予想しています。

フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕

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