本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の中国株式市場
―香港株 続伸、欧米の株高や中国の金融緩和などを好感―


<先週の概況>

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。ハンセン指数は前週比0.7%上昇し、2万4,679ポイントで引けました。一方、上海総合指数が大幅に下落し、3,075ポイントで終了しています。

先週のハンセン指数は中国HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値など経済指標が悪化したことで下落してのスタートとなりましたが、欧米の株高や中国の金融緩和などが好感され週間では172ポイント上げました。


中国株式市場バリュエーション




業種別リターン



香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

聯想集団(レノボ・グループ)は2014年10―12月期決算で純利益が市場予想を上回ったことから大きく買われ、週間で14%超上昇しました。また、原油価格が上昇したことを受けて、中国石油天然気(ペトロチャイナ)と中国海洋石油(CNOOC)が揃って堅調に推移しました。

<下落>

一方、中国国内での電力料金引き下げへの懸念から、華潤電力(チャイナリソーシズパワー)や電能実業(パワーアセッツ・ホールディングス)などの電力関連株が下落しました。また、香港空運の国泰航空(キャセイパシフィック)は、足元の原油安一服で燃料コストの減少期待が後退し、週間で約4%下落しました。

先週発表された主な経済指標

2月8日  中国貿易収支 1月 +600.3億ドル
    市場予想 +489.9 億ドル、前回 +496.1億ドル
    輸出 1月 -3.3% 市場予想 +5.9%、前回 +9.7%
    輸入 1月 -19.9% 市場予想 -3.2%、前回 -6.7%

1月の中国の輸出は前年比 3.3%の減少と、上昇とみていた市場予想を大幅に下回りました。また、1月の輸入も市場予想を大きく下回り、前年比 19.9%減と減少率が拡大しました。こうしたなか 1月の貿易収支は 600.3 億ドルの黒字となり、市場予想を上回りました。

輸出については、グラフ「中国輸出金額の推移 地域別 (2010 年〜)」を見ると、1月の各地域向けの輸出の伸びはまちまちでした。2010 年年初を100とすれば、特にアジア向けの輸出(12月の 229.2→1月の 233.4)の上昇が目立った一方、日本向けの輸出(12 月の125.5→1 月の119.0)の低下傾向には要注意です。

輸入については前月に続き、前年比が低下しています。これは中国国内の需要が弱含み傾向にあり、経済が下振れリスク依然と高まりそうです。



今後発表される主な経済指標

2月10日 生産者物価(PPI、前年比) 1月 市場予想 -3.8%、前回 -3.3%

PPIの先行指標である中国製造業PMIの輸入価格指数をみると、前月の47.8から46.4まで低下し、一段と低下する傾向が鮮明でした。PPIの悪化は避けられなさそうで、1月のPPI は-3.8%にマイナス幅を拡大すると見込まれます。


2月10日 消費者物価指数(CPI、前年比) 1月 市場予想 +1.0%、前回 +1.5%

商務部が週間で発表した物価データをみると、原油安を受けて非食料品も弱含みとみられます。1月のCPIは前年比+1.0%の増加と予想しています。


2月10日〜15日 マネーサプライM2(前年比) 1月 市場予想 +12.1%、前回 +12.2%

1月の貿易収支は600.3億ドル超の黒字となったほか、先週水曜日に中国人民銀行(PBOC)の預金準備率を引き下げたことからみると、政策スタンスがやや緩和的にかわってきたことから、1月のマネーサプライM2(前年比)は前年比+12.1%と予想されています。


マーケットビュー
―ハンセン指数、内外要因で売り先行か、消費者物価指数などの経済指標発表に注目―

先週のハンセン指数は中国HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値など経済指標が悪化したことで売り先行でのスタートとなりました。しかし、揉み合ってきたレンジの上限(昨年11月の高値2万4,313ポイント)を割り込まないで切り返すと、欧米の株高や中国の金融緩和などが好感され、買い優勢の展開となりました。6日は米国の雇用統計の発表を控えるなか利益確定売りも出て小幅ながら下落となりましたが、結局ハンセン指数は週間で172ポイント上げています。

今週は消費者物価指数や企業物価指数、マネーサプライM2などの重要な経済指標を睨みながらとなりそうですが、先週の値幅のなかでの展開が予想されます。揉み合ってきたレンジの上限(昨年11 月の高値2万4,313ポイント)と25日の移動平均線(2万4,345ポイント)が収斂してきていることもあって、それが引き続き相場の短期的な支えとなりそうです。しかし、1月の中国の貿易統計が市場予想より大幅に悪化したことで景気の弱さが改めて意識されそうで、上値も限られそうです。企業決算では13日に発表予定の金沙中国(サンズ・チャイナ)が注目されます。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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