経営のためのIT活用実学

「有能」すぎて閉じ込められるITスタッフの悲劇スキルの分析で長すぎる常駐から解き放て

2014.03.19(水)  横山 彰吾

つぶしが利くかどうかはマネジメント次第

 ある部署のITを担当させたら必ず他部門を経験させる、本社のシステム部門へ戻す、などのローテーションが必要だ。多面的に仕事を経験させて、「つぶしの利かせ方」を本人に認識させるのだ。

 また、往々にしてあるのが、経験した仕事を1つの見方だけで捉えてしまうことである。例えば、「自分は、営業部門のAシステムの要件をまとめた」という捉え方をしてしまうと、経験値は低くなる。「特定の部門の、特定のシステムに関して、限られた仕事だけをした」と思いこんでしまうからだ。

 しかし、一口に「営業」と言っても、その仕事のなかには「対顧客の業務」とか「承認を得るまでのワークフロー」など、他部門でも存在する業務は多数ある。

 担当したシステムが「クラウドのSFA(Sales force Automation: 営業支援システム)」だったとしたら、クラウド系システム特有のアプローチが分かれば他でも通用する部分はたくさんある。また、SFAの持つデータ分析機能を使ったのであれば、経営者向けダッシュボードを作っていく応用も可能だろう。

 「ユーザーの要望を聞いて要件の形にする」という経験も、「要件定義書を作る」ということだけではなく、「複数の人に意見を聞く」「優先順位を付けて整理する」という能力だと捉えれば、それらを要素技術(スキル)として、もっと大きなIT戦略の立案やIT予算検討に生かせる。

 このように、複数の視点を持って1つの仕事に取り組めば、その後の仕事の幅は大きく広がるはずだ。

 マネジメントする側はぜひそういう意識で一人ひとりの社員を成長させ、強いシステム部門を作り上げていっていただきたいものである。

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