ダイエットの敵は「じっとしている」こと

年末年始、食と運動で減量にチャレンジ(後篇)

2013.12.27(Fri) 漆原 次郎
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 食生活は乱れがちなのが年末年始。でも新たな目標を立てるのにふさわしいのも年末年始。不摂生と健康とどちらに転ぶかが微妙なこの時期に、ダイエットについて見つめ直している。

 前篇では、健康を維持したダイエットの方法を指南している医学博士の内山明好氏に、食事制限によるダイエットの真相を聞いた。

 食事からのエネルギー摂取を制限すれば、体内に貯えられているエネルギーが使われる。その結果、痩せる。だが、脂肪、筋肉、骨と“平等に”エネルギーが費やされるため、筋肉や骨の量まで落ちてしまう。健康なダイエット法とは言いがたい。内山氏はそう指摘する。

 となると目が向けられるのは、ダイエットのもう1つの方法である運動だ。健康な減量実現のための“王道”はあるのだろうか。後篇では、引き続き内山氏に運動による体への効果や影響を説明してもらったらうえで、「なにが“よいダイエット”なのか」の結論をもらうことにしたい。

筋力増強で“燃費の悪い体”をつくる

──ダイエットの方法として、食事制限と運動の2つが言われています。違いはなんでしょうか?

内山明好氏(以下、敬称略) 食事を制限するということの意味は、“脂肪を貯めないこと”です。これは、“脂肪を使うこと”ではありません。脂肪が使われるのには、内臓が動いたり、体温を保ったりという基礎代謝によるものもありますが、体を動かすことによっても脂肪は使われていきます。

 それを積極的に行うのが運動ということです。減量への取り組みに運動を加えると、食事制限による効果が増すことになります。

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1975年生まれ。神奈川県出身。出版社で8年にわたり理工書の編集をしたあと、フリーランス記者に。科学誌や経済誌などに、医学・医療分野を含む科学技術関連の記事を寄稿。日本科学技術ジャーナリスト会議理事。著書に『日産 驚異の会議』(東洋経済新報社)、『原発と次世代エネルギーの未来がわかる本』(洋泉社)、『模倣品対策の新時代』(発明協会)など。


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