お年寄りの介護を行う上で、重要となる排泄の補助。その対策として、排泄を匂いで検知するシート「Lifilm(リフィルム)」の開発が進んでいる。

 「Lifilm」を使用すると、お年寄り一人ひとりの排泄リズムを自動で把握し、確実に排泄されているタイミングでのおむつ交換や、排泄前に声かけしてトイレ誘導することができるという。お年寄りと介護者の双方を助ける装置として期待される。

 開発を進めているのは「aba」(アバ、千葉県千葉市)という会社。同社の社長が「Lifilm」の製品化のために会社を立ち上げたのはまだ大学生のときだったという。

 超高齢社会に突入する中で、介護に関するニュースは事欠かない。聞こえてくる話題は「慢性的な人手不足」や「低賃金」など、ネガティブなものがほとんどだ。だがその一方で、独自のアイデアを持って介護ビジネスに新風を吹き込もうとする若者たちも増えてきている。

一般の人が知らない「介護」の仕事

 日本では2030年には団塊世代が80歳を超える。いわゆる「後期高齢者」が現在より倍増することは間違いない。これから介護業界の役割が増すことは確実であり、すでに施設や介護職の求人も増えている。しかし世間では、介護に対して厳しい肉体労働や低賃金のイメージが定着してしまっている。

 介護業界の人材支援プロジェクト「HELPMAN!JAPAN」を担当するリクルートの永田隆太さんは、「ニュースなどから連想されるイメージにより、現場の仕事と社会認知に大きなギャップができてしまっている」という。

 「介護職の経験がない方に『介護の仕事に必要なもの』についてアンケートを取ると、『忍耐力』や『精神力』という声が数多く挙がりました。一方で、現役の介護職の方に聞くと、必要なのは『企画力』『実行力』『チャレンジ』という答えが多かったんです。